PROJECT TOKYO Next show: March 24th - 25th, 2020, Shibuya HIKARIE

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NEWS ~blog~ 2019 SEPTEMBER

BRANDS

[LIFESTYLE] 日本人が作るMADE in JAPANとMADE in USAのライフスタイルブランド

November 8th, 2019

PROJECT TOKYO 2019 Septemberに出展したライフスタイルブランド、SWATi(スワティ)とAYDRY(アイドライ)。生産地と所在地は日本とアメリカだが、デザイナーはどちらも日本人女性。毎シーズン、出展するライフスタイル系ブランドは来場者から高評価を受けるが、今回こちらの2社はどうだったのか?各ブランドに会期後にインタビュー!

“本能に響く香り”の持続にこだわるSWATiとは?
「時には、怠惰(不精)なままに。時には、奢侈(贅沢)なままに。」

ライフスタイルブランド、SWATiは大変贅沢に使った香りが特徴。“本能に響く香り”の持続にこだわり、フレグランスの様に時間を追うと変化し、自然に香る『残香』が独特。また、国産ならではの素材や成分、技術で安心できる製法。

★キャッチーなパッケージへのこだわりは?

日本製で高級感と安全性を両立させている「2つと同じもののない」模様が特徴の大理石調のジャー容器は、シンプルな中に高級感が漂い、バスルームに置いても絵になるデザインにしている。展示時に見える紙のパッケージは、日本の“琳派”を意識した華やかなデザインで、素材に「リサイクルペーパーや環境保護紙を採用。女性らしさも残した。

★PROJECT TOKYOの反応は?

特に「時に母で、女性で、ワーキングウーマンである」ような複数の顔を持つような女性にとって「習慣でできるボディケアアイテム」だという商品説明に、共感してくれるバイヤーの方が多買った。また国内はもちろん、海外バイヤーでは特に中国から引き合いがあり、日本産のフレグランスボデイケアに興味がある事を肌で感じた。

Modern & Simpleをコンセプトにした「Handcrafted Fragrances」AYDRYとは?
「高品質で無駄を省いたデザイン。」

★特徴、AYDRYのメリットは何ですか?

OEMが多い中、AYDRYの商品はカルフォルニア州Torranceにある自社工場でひとつひとつ大切に手作りされています。フレグランス製作からパッケージデザインまで、全てオーナーの私がCreative Directorとして携わり、ひとつひとつのステップを監修しています。このビジネススタイルにより、よりクオリティーの高い商品をお客様に提供することが出来ます。

★品質だけではなく、調合師としての香りのこだわりなどを教えてください。日本人としてや女性としてありますか?

従来のキャンドルの香りとは異なる、クリーンでモダンなフレグランスを作るように心がけてます。
ガツンっとくる強い香りが多かったアメリカのキャンドル業界なので、Green TeaやJapanese Yuzuなど日本人ならではのユニークな香りを作ったり。全てのフレグランスは、私のバックグラウンド、経験、思い出などを元に作られています。

カルフォルニア州Torranceにある自社工場の様子

★今回のPROJECT TOKYOで来場者からの反応は如何でしたか?

たくさんのお客様が立ち寄って下さって、とても嬉しかったです。日本のバイヤーの方に限らず中国のバイヤーの方も立ち寄って下さり、直接お話が聞けてよかったです。通常はアメリカで展示会をしていますが、日本で展示会をすることにより、新しいフィールドの方々との出会いがあったのでとても新鮮でした。

★今後、どのような展開を予定&希望されていますか?

今後は日本、そしてアジアやヨーロッパでもっと展開したいと考えています。そのためには、現地で何が求められているか実際に足を運んで目で見て勉強したいです。

無駄を省くというだけあった、PROJECT TOKYOでのブースもシンプルでモダンなディスプレイ。

[TAIWAN] トラベルをテーマにクスッと笑える機能を仕掛けるWEAVISM

September 17, 2019

「DNAに基づくデザイン」

WEAVISM(ウィヴィズム)<https://www.weavism.com>は2014年に台湾でスタートしたメンズブランド。トラベルとサステイナビリティに重点を置き、機能性が高いのが魅力。コンセプトが “TRAVEL is Chic(洒落た旅行)”な為、コレクションのテーマは毎シーズン、トラベルとリンクしている。

WEAVISM春夏2019コレクション

デザイナーのBLACKは台湾で工業デザインを勉強し、その後イタリアの名門ファッション専門学校マランゴーニを卒業。異色のジャンルの知識が背景にある為、彼の作るシルエットにはジオメトリックな線が多く見られる。

過去にも日本で展示会を行った経験が2度あり、毎回新しいバイヤーとの出会いがあったという。台湾にも多くの日本人のお客様が商品を買いに来てくれる。その為、より多くのバイヤーにブランドを知ってもらい、日本のマーケットにもっと入っていけたら!と意気込む。

WEAVISMのアトリエ風景

★ インスピレーションは?

コンセプトにもありますが、“トラベル”です。そこにストリートと機能性を掛け合わせています。例えば、台湾では山や海がいっぺんに見渡せるサイクリングが人気なのですが、2018年春夏のテーマは「自転車」をベースにデザインをおこしました。バイクウェアをデイリーに着こなせるようにアレンジして、日本の漫画「 鐵馬頑童(シャカリキ!)」から面白要素を取り入れました。この漫画はタイヤが道路に擦れる擬音とバイクの絵が印象的なのですが、それをアレンジしたプリントを作りました。

サイクリングからインスパイヤされた2018春夏コレクション

★ ブランドのこだわりは?

ストリート要素と機能性のあるディテールはこだわってます。これらがデイリーウェアとして活用できるようにデザインしています。お客様に気に入っていただいてる機能の一つとして、いつでもスマホやメガネを拭けるように、洋服の裾にマイクロファイバー生地を縫い付けています。他にもウエスト調整パンツが人気です。パンツのウエストは特注のホック、または日本製のマジックテープで2サイズ間の調整が可能になってます。飛行場のセキュリティチェックの際にベルトを外す必要がなくなる、旅には最適なパンツです。

Milkfish Bag <L>

★ ベストセラーアイテムは?

ミルクフィッシュバッグはすごく人気です。ユニークな作品なので、目を引く商品だと思います。もちろん、それだけでなく、WEAVISMのDNAに基づくデザインになってます。素材はコラーゲンファイバーを使用しています。コラーゲンファイバーはミルクフィッシュから取れる成分から開発。エコでサステイナブルだけでなく、消臭、UVカット、静電防止の効果があります。ファイバーと成分を科学的にボンディングさせているので、何度洗っても剥がれるないのが特徴です。ミルクフィッシュは地元に愛される魚なため、モチーフにしています。台湾人としてのルーツを軸に、ストリート風に魚を変身させたピースです!

洋服の方では “Card in Shirt(シャツの中のカード)”です。袖にポケットがあからさまに縫い付けてあり、Suicaや名刺、スタッフカードなどを挿入できます。

アップルウォッチのように電車の改札で腕をスワイプするだけで支払いができるようになります。2017年春夏で発表して以来、毎シーズン制作するくらい人気の商品なのです。

  • Lサイズのミルクフィッシュバッグを持つモデル

  • Milkfish Bag <M>

人気の “Card in Shirt”

★ PROJECT TOKYOに何を期待しますか?

もちろん、多くのバイヤーさんとの出会いを期待してます。でも、それだけじゃなくて、新しいコラボレーション先も見つかったら良いなと思います。昨シーズンは日本のSNKというゲーム会社と共同でカプセルコレクション「WEAVISM x SAMURAI SHODOWN」を発表し、すごく反響が良かったので、お互いエキサイティングなコラボレーションが出来る会社と会えたら嬉しいです。

  • WEAVISMデザイン画

  • WEAVISMデザイナーのBLACK

話を聞けば聞くほど、WEAVISMの商品には楽しい「仕掛け」がある。機能性とストリートが混合されているのはもちろんだが、どこかクスって笑ってしまうユーモアさがある。日本での展示会は3回目だが、より多くの人に彼らのコレクションを知って欲しいと主催者として強く思う。

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[JAPAN] CONSCIOUSなストーリーを...日本のエシカルブランドたち

September 13, 2019

「地球にも女性にも優しいモノづくり」

CONSCIOUSとは意識をすること。日本で馴染みのある言葉と言えば「エシカル」や「サステイナビリティ」だと思う。環境問題、労働問題、社会問題に配慮した物作り。生産者の貧困問題や地域固有の技術の保全、環境負荷の低い天然素材を使用など、様々なことを指しているが、最近のエシカルファッションはもっと幅広く奥が深い。

例えば、動物保護の為に、レザーを一切使わないブランドが増えている。しかし、殺処分された動物や食肉による副産物のレザーをあえて使用するブランドもまた、エシカルではないだろうか?

殺処分された動物による副産物のレザーを使った
バッグを提案するMIZUKI ICHINOSE

他にも労働問題と聞くと貧困な国に仕事を提供するイメージがあるが、先進国にも廃れていく技術が多くある。近年ではイタリア・フィレンツェの職人の高齢化が進み、若者の担い手が減少している事実は有名な話であり、匠の技を守ろうという多くのイタリア出身のデザイナーが手をあげている。これらのように、エシカルの幅が前よりも遥かに広がっている事がわかる。日本ではまだ馴染みがないが、海外ではCONSCIOUSという言葉が、この大きく括ったエシカルマインドを指すようになっている。

PROJECT TOKYOにも第一回から多くのCONSCIOUSブランドが出展している。もしかしたら、「エシカルマインドを持つブランド」だったら出展者のほとんどかもしれないが、その中でもストーリーとして力強い想いを抱いているブランドを4社ご紹介したい。

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まずはayur shantee (アーユル シャンティー)<https://ayurshantee.com>というヨガウェアブランド。デザイナーは元々スポーツメーカーで長年デザイナーを務めていたので、着心地が良く、体の動きを妨げないデザインを得意とする。天然素材でシンプルなヨガウェアは健康的なライフスタイルに寄り添い、ヨガだけでなく、日常的にも着用できる。

ayur shanteeの作るサステイナブルなヨガウェアの素材は日本人に馴染みのある和紙だ。日本の家にはずっと障子に和紙が使われてきたように、和紙には湿気を吸って外に吐き出して調節する素晴らしい力がある。昔の人の知恵で部屋の中を心地よく保つために和紙を使い、それが現代社会では布として蘇っている。和紙で作った布の特筆すべきところは水分を放湿する力が綿の何倍もあること。

さらに和紙の持つ抗菌力は秀逸で、臭いの元になる菌が2時間で消える。NASAのパイロットの靴下にも採用された折り紙つき。薬品での加工ではないうえ、和紙の原料になるのはマニラ麻という植物は、刈り取ってもすぐ2ー3年で再生するので伐採によるダメージが少なく環境にも優しい。ayur shanteeは地球にも女性の体にも優しいブランドだ。

ayur shanteeが使用する東京産の和紙生地

和紙の原材料のマニラ麻

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次に紹介したいのはフェアトレードを主としたブランド、Sulci(スルシィ)<https://www.sulci.co.jp>。「1本のカギ針でフィリピンの女性たちの未来を切り拓く!」をコンセプトに、フィリピン産の上質な天然素材ラフィアを使用し、一点一点手作業でバッグを編み上げる。

デザイナーが現地に行き、そこの女性たちと人やモノへの「やさしさ」を追求。バッグ作りを通じて生活向上、子供たちの教育などに目を向け、女性の可能性を世界中に発信することをミッションとしている。誰もが自分の夢や希望を持ち、可能性に挑戦できる社会を作ることを目指す。

今シーズンは初めて木のリング(輪)をラフィアで編み包んだバッグや小さな貝を繋いだオーナメント風に仕上げたピースを発表する。PROJECT TOKYOでは卸の取引はもちろん、Sulciのストーリーに共感し、コラボ出来るメーカーとの出会いを期待。

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3つ目のブランドは、日本でも最高峰のシルクサテンを使用し、SDGs (Sustainable Development Goals持続可能な開発目標)に基づいた取り組みを行い、地球にとっても、人にとっても優しい物作りをするMEGUMI(メグミ)<http://megumi-japan.com>。

MEGUMIが使用するシルクは6Aランク。製糸工場に移された繭は、1粒1粒汚れがないか、また大きさを丁寧に仕分けられる。その後、繭から解した糸を何本かにあわせ、ある程度の太さに作りあげる。その時点でシルクの生糸が完成する。シルクの等級は生糸時点で決定する。品質検査は、繊度偏差(糸の太さのばらつき)、節点(フシの多さ)、強度、伸張度の検査項目によって2Aから6Aまでランク付けされ、A6が最もグレードが高い高品質なものになる。

MEGUMIはその素材を惜しげも無く使用したルームウェアを提案する。肌へのストレスフリー第一に考え、バインダーおしやくるみ縫製、細部に高い意識を持って物作りをしている。

素材から全て国産にこだわっているので、メイドインジャパンをモダンに発信している企業や「一着ワンマイル」という概念や地球環境にも配慮したファッションの展開に賛同する企業には是非とも注目してもらいたいブランドだ。

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最後に紹介するブランドはSosei-soudou(ソセイソウドウ)<htts://www.rikahemmi.jp>。羊毛のフェルトを使用した作品を提案。織物が作られる遥か前の紀元前古代から羊毛は作られ、シンプルでプリミティブな方法で素材の持つ力を最大限に生かしている。

デザイナーは自然と融和する生き方を望み、思い切って北海道・美深町へ移住。日本には羊がいる地方が少なく、北海道はその内の唯一の島という。そこで捨てられる予定の羊毛をもったいないと思うのをきっかけとして、デザインを始めた。様々な羊の毛を採用して、何日間に心をこめて毛を整え縮絨して、「生命に対する畏敬の念」に基づいた服や鞄、靴など色々な作品を提案。
また、染めも身の回りに自生する植物で染色。媒染剤も出来る限りシンプルなものを使い、水を汚さぬよう配慮している。

羊毛は人の皮膚に最も近い繊維で、それで作られたフェルトは人の体と触れ合う時、体の湿度を調節し、体温を調整をする。デザイナーは自然の力のみで人への愛が溢れるような洋服を作る。商品から感じられる暖かさが様々な出会いへと導いてくれるのではないかと思う。

この他にもPROJECT TOKYOではCONSCIOUSなストーリーを持つブランドが多く出展する。来場者の皆様には、ただ商品を見るのでなく、ブランドのストーリーを聞いて感じて欲しい。

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[SWITZERLAND] スイスより夢を追いかけて日本へくるブランド、BOURGEOISIE

September 9, 2019

「誇り高きスイスメイド」

大量生産をされた商品が溢れかえる現代。売れ残ったものは次々に捨てられ、過剰消費が後をたたない。特に消費者が「買いやすい」と思う価格帯のものは、生産上の都合などもあり、多く作られてしまっている。購入後、捨てられてしまう理由は様々だが、主に「価値」が無いからではないだろうか?

2018年に立ち上げられたスイスのストリートブランド、BOURGEOISIE(ブルジョアジー)は「手に取りやすい」値段で質の高い商品を提案している。生産数は限定されていて、無駄を作らない。キャップが主体となるコレクションは全てデザイナーのMr. Bourgeoisieの細かなこだわりが詰まっている。お客様の手に渡るまでを考え、パッケージングのディテールまで気にしているという。

今回は初めて日本で展示会に参加。そこで世界初お披露目の新作のスニーカーも発表する予定。Mr. Bourgeoisieとは一体誰なのか?

WHO IS MR. BOURGEOISIE?

★ デザイナーについて教えてください。

幼少期からファッションを愛していました。14歳には自宅でプリントを印刷したオリジナルのTシャツを学校で販売していました。それが私のファッションとHustle(ストリート用語で「ストリートで仕事をする」という意味)が始まりました。ファッションブランドを立ち上げたい想いはずっとありましたが、どうしても若い私では大人向けのストリートブランドを作ることが出来ませんでした。14年かけて、28歳になるくらいにブランド名、BOURGEOISIEと出会いスタートを決意しました。BOURGEOISIEとはフランス語で「手の届かなさそうなものを求める精神」を意味します。私が育ったストリートカルチャーとスイスのエレガントでハイエンドな国柄をかけわせたのがこのブランドのコンセプトです。

ベストセラーの「THE DON’T HATE COLLECTION」

★ 一番人気の商品は?

ベストセラーは 大きな赤いハートが刺繍してある“The Don’t Hate Collection”、 マスクをしたパンダの “The Monkey Talk Collection”と定番の “Bourgeoisie Classic”の黒です。
私たちのファンはスイス認定のクオリティーを好んで購入してくださっています。

人気の「THE MONKEY TALK COLLECTION」

定番の「BOURGEOISIE CLASSIC」

★ Mr. Bourgeoisieのお気に入りは?

新しく発表する “Bourgeoisie Genève”ですね。スイスの都市、ジュネーブの文字とブランドのロゴが入ってるのが私らしさが出ていると思います。あとは、2年間練りに練ってついに完成したスニーカーコレクションです!今回日本の皆さんにお店できるのがとても楽しみです。

★ どんなお客様をターゲットにして行きたいですか?

Bourgeoisieはお客様を選ばず、性別も国籍も年齢も関係ありません。ただ一つ!「手の届かないものを諦めず、欲しいと思う」気持ちを持っていて欲しいです。

デザイナーお気に入りの「BOURGEOISIE GENEVE」

★ 最後に意気込みをお願いいたします。

私は常に日本の文化に魅了されてきました。心のどこかで日本の方は私たちのブランドを理解してくれると信じています。国外で初めてブランドを披露する場所が日本で本当嬉しいです。
私自身が今回来日し、ブースで皆様を接客させて頂きますので、お会いできるの楽しみにしています!

小さい頃からの夢を叶え、大好きなファッションを思う存分エンジョイ。最高のクオリティーを届ける情熱は彼がいうように日本人の物作り精神ににているかもしれない。たかがキャップ。されどキャップ。Mr. Bourgeoisieの作る「誇り高きスイスメイド」を早くみて見たい。

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[TOKYO] TOKYO新人デザイナーファッション大賞ブランド ~2018飛んで2017年受賞組編~

September 5, 2019

「まさにクセになる違和感」

前回に引き続き、TOKYO新人デザイナーファッション大賞のブランドを紹介したい。9月に開催されるPROJECT TOKYO 2019 SEPTEMBERでは過去受賞歴のあるブランドが8社出展をする。前回は今年受賞したブランド3組についてだったが、今回は3年前、つまり今年最後の支援の年となる2017年に受賞したブランドをフィーチャーしたいと思う。

AW 2019-20コレクション

まず最初はY.O.N. (ワイオーエヌ)<https://www.yon-tokyo.com> 。2017年の秋冬よりスタート。デビューと同年に新人賞を驚異のスピードで受賞した。テーラリングを得意とするが、Y.O.N.が作る洋服は「伝統」の枠を超えている。

コンセプトは「好きなものを好きな方法で」。デザインをする上で制約を作ってしまうと、ありきたりな物作りしか出来ないとデザイナーはいう。過去のファションデザイナー達が作り上げてきたものは、今でこそ「当たり前」だが、当時は「ありえない」ものだった。”窮屈の少ない状況下で自由な物作り”Y.O.N.が掲げるテーマもまた、当たり前の定番を作り出すのかもしれない。

Y.O.Nは技法や縫製だけでなく、ファッションの領域から抜け出し、最新の技術や素材を惜しげも無く活用し、他では見たことのない自由な洋服を作る。
2020年の春夏コレクションのテーマは”YELLOW”。色展開は白、黒、黄色の三色のみ。黄色はアクセントというわけではないのが、Y.O.N.らしい大胆な表現だ。

フードにレーザーカットでスピーカー風のモチーフを入れている。

ブランドの特色であるテーラリング技術をベースに、モダンなギミックをミックスさせている。ミニマルなスタイルはまさに新たな時代を彷彿とさせる。

是非とも、Y.O.N.のブースに立ち寄った際には美しい縫製と細かな仕掛けに注目してほしい。

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最後に紹介する新人賞受賞ブランドはamok(アモック)<http://www.amok-tokyo.com/>。昔ながらに受け継がれてきたベーシックなアイテムやステッチワークなどのディテールをベースにし、最新の技術やハイテクノロジーを使ったオリジナルの刺繍やモチーフをブレンドする。その絶妙なバランスが、なんとも言えないマリアージュとなる。それはまさにクセになる「違和感」。人間の奥底の感情に響き、虜とさせる洋服なのだ。

今シーズンのテーマは「CONTRADICTORY(矛盾)」。コレクションの中には様々な矛盾を表現している。例えば日常生活でよく見るパイル(タオル)生地に、非日常の中にいる虎をかけわせたオリジナルテキスタイルを作成。虎といっても、いわゆるトラ柄ではなく、虎のグラフィックをプリントしている。パイルの目に見立て、だまし絵のようなイメージになっている。他では見たことのないamokならではのパイルジャガードだ。

他にも価値のないガラクタをイメージした柄に格式の高いダマスク柄を掛け合わせたり、「矛→BLADE」と「盾→SHIELD」が戦っているようなグラフィックなどのモチーフもある。コレクションの中にはamokが表現する「矛盾」が散りばめられていて、細部にまでこだわり抜いた仕掛けを実際にみてほしい。

★PROJECT TOKYOでどんな出会いを期待しますか?

お店とブランドとが寄り添っていけるような出会いが出来れば幸いです。

★今回の意気込みは?

日本を盛り上げ、世界で活躍出来るブランドへと飛躍していけるきっかけになればと思います。

今回紹介した計5ブランドは実際に今、東京都から支援を受けているが、他にも3社、過去にTOKYO新人デザイナーファッション大賞を受賞したブランドがPROJECT TOKYOに出展している。是非とも世界が注目をする日本の若手デザイナーの最新コレクションを見にきてほしい。

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[TOKYO] TOKYO新人デザイナーファッション大賞ブランド:~2019年受賞組編~

September 4, 2019

「人間の想像力に刺激を与え、自由な未来を創造させる。」

TOKYO新人デザイナーファッション大賞プロ部門に受賞経験のあるブランドが8社出展する。内3社は2019年に受賞した、今もっとも注目をしたいブランドになる。

今回のPROJECT TOKYOにはすでに世界進出を果たしているブランドはもちろん、PROJECT TOKYOをきっかけに世界を目指すブランドが出展。若手の登竜門と言われる賞を受賞するブランド達のこだわりは何か?

まず、紹介したいブランドはmeagratia(メアグラティア)<http://www.meagratia.com>。「花」の生命力や独自に変化する姿からインスピレーションを受けるという。洋服やランウェイを見ると、確かに「花」のイメージがいつも残る。

WHAT IS TOKYO NEW DESIGNERS FASHION AWARD?

自身のブランドビジネスを行っている若手デザイナーに向けたファッションアワード。 世界のファッション都市・TOKYOをベースに活躍する若手デザイナーの国内ビジネス支援と、海外進出を積極的にサポート。入賞者(10は、最長3年間のさまざまなビジネス支援が受けられる。

2019 秋冬のランウェイより

その世界観を出すため、本物の花を使ったアイテムやオリジナルの花柄を提案。それは今まで見てきた「花柄」とは全く異なる。ブランドの強みとなる定番のジャケット、ベスト、パンツの3点セットアップは毎シーズン開発される生地を使用し、国内外で高く評価を得ている。

人気のmeagratia定番の3点セット

ちょっとした「違和感」を出すことで人を惹きつけるデザインを心がけているそう。ジェンダレスのブランドは温かみのある素材感に、しっかりと個性を感じられる生地を合わせ、細かいディテールやギミックを得意とする。

  • 古着のような質感の素材でワッペンを
    剥がしたようなプリントを施したブルゾン

  • フロント左右のファスナーでレイヤードの
    着こなしが楽しめるTシャツを提案

ブランドの特色が強いコレクションピースとコストパフォーマンスの良いピースをバランスよく展開し、幅広い層から人気を集める。

今シーズンのテーマである”Coexist with…(〇〇との共存)”は環境、歴史、素材などを交錯させ、一つのアイテムに違う時代の縫製仕様を取り入れている。日常着とユニフォームの要素が組み合わせられているもの。ヴィンテージウェアの要素を取り入れながらシルエットは現代風につくられたものなどがある。

★今回の意気込み:

これまでmeagratiaを知らなかった方々にどんなブランドが知っていただく大きなチャンスと思っています。新作を直接手に取って見ていただく機会はパリ、東京での個展以外ではなかなかないものです。
国内はもちろんアジア圏、海外での開拓にもより力を入れておりよい出会いがあることを期待しています。たくさんの方とお会いできるのを楽しみにしております。

是非ともmeagratiaが奏でる「花」の余韻を会場で感じて欲しい。

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次に紹介したいのはPORTVEL(ポートベル)<https://portvel.com/>。
2015年にスタートしたブランドは4年という短い期間で同賞の東京都知事賞を受賞した。毎シーズン、リフレクターの糸を使用したオリジナル素材の開発からコレクションのデザインを始める。ブランドのアイデンティティを大切にし、常に素材やテクニックをアップデートさせ、表現を進化させている。

得意とするシャツ、パンツ、コートは一見ベーシックなアイテムだが、独自の素材とテクニックの組み合わせでユーモアを生み、SFのような近未来的なワードローブになっている。そこにタイポグラフィーのデザインを合わせ、インダストリアルな雰囲気も持たせる。

  • REFLECTION

  • TYPOGRAPHY

  • INDUSTRIAL MATERIALS
    (MESH FOR OFFSET PRINTING)

モノも情報も飽和した現代において、与えられたものでは満足しない感度の高いファッションコアな人達に対して「自分なりのファッション」をしてもらうための仕掛けだという。
PORTVELのデザインする服はまさに人間の想像力に刺激を与え、自由な未来を創造させる。

  • ORIGINAL FABRIC
    (REFLECTIVE TWEED)

  • TRADITIONAL CRAFT
    X MODERN TECHNOLOGY

  • LASER CUTTING

ブランドのこだわりに加え、今シーズンはレーザーカットの汎用性や内部の構造が露出するディテールを取り入れ、ファッションの新たな装飾美の可能性を追求した。オリジナルのリフレクター素材は鉄の壁をイメージし、内外の見え方に変化をもたらす為、ランダムに切り込みを入れている。合理性・機能性だけではない、ポストモダン建築やハイテク建築に見られるデザイン要素を取り入れたコレクションを発表する。

★ PROJECT TOKYOでどんな出会いを期待しますか?

PORTVELの世界観を伝える事ができ、取り組む事でいい化学反応が起きるような素敵なお店との出会いを期待しています。

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最後に2019年編でご紹介するのは、多彩なアートワークを用いてコレクションを展開する、P.E.O.T.W AG(ピーイーオーティーダブリュー・エージー)<https://ag-peotw-ex.com/>。

設立は2011年。”AG by experiment”の名前でメンズブランドとしてデビューした。2019年にブランド名を現在に改め、ユニセックスブランドとしてリブランディングした。ルーズとタイト、ショートとロングというメリハリのあるシルエットは、着用する人を選ばず、その人の個性や内面性で見え方が変わる。

今シーズンのテーマは「invisible sign 感情という名の空白にどんな思いで満たすのか?」。大小様々な四角いモンドリアン柄やベルギーのシュールレアリズムを代表するルネ・マグリットを彷彿とさせるアートを感じれる。どちらも馴染みのある芸術だが、“Perverse Eye On The World” =「ひねくれた視点で世界を観る」をコンセプトに掲げるP.E.O.T.W AGのコレクションにどう落としこまれるのかが楽しみだ。

★PROJECT TOKYOでどんな出会いを期待しますか?

買い付けの有無にかかわらず海外のバイヤーや普段あまり接点のないレディースのバイヤーとのご縁があればと思っております。

★今回の意気込み:

東京新人ファッション大賞に初エントリー初入賞した事でデザイナーとして更に自信が着いたのと同時に10月には合同ショーも行うので良い意味でプレッシャーも感じております。皆様の期待に答えられる様頑張ります。

P.E.O.T.W AGの出展者検索ページはこちら!

各ブランド独自の個性があり、各コレクション見応えのあるものになりそうなので、是非彼らの新作を見に来てほしい。

次回は2017年度受賞ブランドを紹介!

[ITALY] 最高級の着心地を追求するCantarelli

August 26, 2019

「新しいファッションの方程式を提案」

イタリア・トスカーナ州、アレッツォ。トスカーナの中でも中世の重厚な建築物が並ぶ美しい古都。毎月第一週末に行われるイタリア最大級の骨董市が有名で、現在は地元出身のプラダ・ファミリーのPRADA本社が置かれ、イタリア第二位の規模を誇る金細工工業で潤い、イタリアでも最も裕福な町のひとつとされている。

典型的トスカーナスタイルを提案し続けるCantarelli(カンタレッリ)<https://cantarellifashionweek.eu>は1984年にアレッツォで創業。古くからの職人の技術を守るため、「Made in Italy」のクオリティーを世界中に広めることが彼らの目標。

最新のコレクション「Under The Tuscan Rainbow(トスカーナの虹の下で)」はトスカーナのデザイナーとイタリアのテイラーの匠によって作り上げられたものになる。色合いを大切にし、オリジナリティーに加え、エレガンスと喜びをテーマにしている。

Cantarelliが第一に大切にしているのは、「着心地」。着心地の良さはデザインする中でも不可欠だという。イタリア最高峰の工場でナチュラルファイバーのみで織ったオリジナルの素材は見た目だけでなく、羽織った瞬間、セカンドスキンのような温かみを感じらる。Cantarelliオリジナルのウールとシルクのコンビや特殊な加工がしてあるコットンなどの肌触りは世界中のファンを魅了。

洗礼されたデザインはカチッとした「ザ・テーラード」というよりかは、エレガントな印象を与え、ラペルのカーブや柔らかいショルダーライン、そして袖に裏地をつけないことで、より親しみやすくなっている。

年に12回コレクションを発表している為、常にトレンドの中心のアイテムが揃っている。発表後は2、3週間で店頭に並ぶので、お客はトレンドがすぐに手に入ることも、このブランドの魅力の一つ。もちろん、お客様一人一人のサイズに合わせたオーダーメイドも可能。オーダーメイドの商品には「Cantarelli specially made for (名前)」と刺繍も入れて貰える。

今回、日本のマーケットに初めて上陸するに当たって、ブランドだけではなく、Cantarelliのビジネスモデルも紹介したいとのこと。Cantarelliの着やすく、心地の良いコレクションによって、イタリアンメンズのさらっとジャケットを着こなすようなカルチャーが日本に根付く日も近いかもしれない。

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[ITALY] ディテールと皮の特性で遊ぶA.S.98

August 15, 2019

「日本のマーケットにより深く入り、ファンを増やしたい」

ディテールにこだわり、イタリアのレザーを使用しユニークなデザインを2013年より提案し続けるA.S.98 (エアーステップ98)<https://www.as98-shop.com>。以前展開していたブランド、AIR STEPの創業年が1998年の為、この名前がついた。以前よりもトレンドを取り入れ、非対称なラインを武器に新たな特徴を生み出している。

すでに日本にもファンは多くいるが、PROJECT TOKYOに参加することで、A.S.98のようなアルチザンテイストが好きな日本人に知ってもらいたいと言う。理想は30−55歳くらいで、伝統を大切にしつつも常にスペシャルなものを求め、素材自体の美しさを理解する好奇心旺盛な人。もちろん型にはまらず、他と違うものを追い求める若者もターゲットになる。

他と違うといえば、この足首を締めるようにファスナーがついているサンダル。ぱっと見はシンプルだがよく見ると個性的なデザイン。コーディネイトを邪魔することはしないが、シンプルなスタイルに合わせれば、靴自体がかなり主張をする。

レザーのスリッポンはあえて毛穴が目立つピッグレザーを使用し、柔らかく、ラフな印象を与える。

時にレザーが特徴的と思いきや、それよりもヒールがレザーとウッドの2層になっていて、積み木のような形をしているブーツなどもある。

これらはブランドの人気商品だが、どれも独特なデザインをしている。

デザイナーのオススメも負けず劣らず個性的な商品になっている。繊維の密度で染めの濃淡が出るレザーならでは雰囲気を活かし、ワイルドなのにトラディショナルなスタイルがブランドのイメージに沿っているアイテムだと言う。

PROJECT TOKYO9月展では靴だけでなく、バッグも展示する予定。A.S.98の見れば見るほどそのユニークさにはまってしまうコレクションを是非感じてほしい。

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[GERMANY] 静けさとアバンギャルドがMIXされたANNETTE GOERTZ

August 8, 2019

「ファッションに強いFORCE(力)をもたらすデザインを...」

デザイナーAnnetteが1984年に創設したドイツの老舗ブランド 「Annette Goertz (アネット・ゲルツ)」 <https://annettegoertz.net>はナチュラルでタイムレスなデザインを提案する。クリーンなカッティングとシックなカラー構成が特徴的。シンプルだからこそ、妥協を一切していないのが良くわかる。デザイナーに自信があるからだ。自然を意識した色合いが大胆かつ独創的なアバンギャルドなデザインに女性らしさを加える。

今回PROJECT TOKYOへ参加し、過去にチャレンジしたことのあるアジアンマーケットに再挑戦を試みる。

★デザインで一番大切な要素は?

とにかくいつも新しい技術と素材を開発することに徹底しています。それを用いてNEW LOOK(今までにないデザイン)を提案します。

★一番人気の商品は?

現時点では今シーズンのベストセラーは「STINE」というジャケットです。伸びる麻の生地を使用したので、もの凄い着心地の良さと夏に最適な通気性のが売上につながった理由だと思います。切り替えなどに使っている少し光沢のあるテープがモダンな建築的要素を与えています。

ベストセラーの「STINE」ジャケット

デザイナーの好きなシャツドレス「ELLA」

★逆にデザイナーの好きなアイテムは?

この夏のコレクションでAnnetteが好きなピースは「ELLA」というドレスシャツ。BAUHAUSからインスパイアされたシリーズの商品で、四角の形をエレメントとして落とし込んでいます。写真でわかるように、黒い四角をシルクプリントしたり、パターン自体も四角にこだわっています。

★日本でのターゲットとなる女性像は?

面白い物作りや革新的なファッションに興味のある独立した女性に着てもらいたいです。

★今回の意気込みを教えてください。

日本のファッション、リテールビジネスは常に最先端を行っています。ブランドとして日本のマーケットとカルチャーはいつも興味を持っていました。過去にアジアのマーケットに挑戦をしたことがありますが、その時はタイミングがうまく合わず諦めてしまいました。今回はPROJECT TOKYOで私たちのブランドや考えに共感をしてくれるパートナーを見つけ、日本のマーケットにあった戦略を立てたいです。日本のファッション業界という魅力的な世界に飛び込めること、また私たちの商品やパッションを皆様にシェアできることを心から楽しみにしています!

ファッションに強い「FORCE(力)」をもたらすデザインを35年に渡り追求をしてきたAnnette Goertz.。現代社会に生きる女性たちを賞賛し、いつまでも美しくいられるタイムレスなコレクションを是非PROJECT TOKYOでご堪能ください。

ANNETTE GOERTZの出展者検索ページはこちら!

[KOREA] 展示会への期待を必ず結果に繋げる新進デザイナーブランドasparagus_

April 22, 2019

「出展している周りのブランドの意気込みがよく
私たちも彼らに負けじと独自のスタイルでアピールしました」

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PROJECT TOKYO 2019 MARCHが3月27日〜28日に開催し、270の出展社の中で主催者・来場者の印象に残ったブランド複数に会期後のインタビューを行うことにした。

東京という「ファッションシティ」で成功を掴むことを夢見て、海外から多数のブランドが進出を試みる。大体が東京で開催されている合同展示会に出展をし、会期中のオーダーを期待するが、慎重な日本のバイヤーのビジネススタイルを目の当たりにして「手応えを感じない」とワンシーズンで諦めてしまう。特にそういうブランドはアジア、ヨーロッパ、アメリカのバイヤーには興味を示さず、日本に来ているのだから、日本のバイヤーに会わないと意味がないという。

しかし、海外バイヤーの招致を含め、国外のバイヤーから高い注目度を集めているPROJECT TOKYOに出展する以上、そこを避けることは皆無だ。可能性を広げるには国内でも国外でも、バイヤーと会うことが当たり前だが重要。

今回ピックアップをしたブランドは与えられたチャンスを最大に掴み、次なるステップへ自らを導いた韓国ブランド、「asparagus_(アスパラガス)」。

asparagus_は2018年に立ち上がり、メンズとレディースを展開。アバンギャルドなスタイルの裏にはインスピレーションであるミリタリーやビンテージルックが見える。「アスパラガス」という言葉自体の意味が曖昧のように、ブランドのコンセプトは境界線を持たないこと。コンテンポラリーとヴィンテージの見方、視覚から感じとれるFemininityとMasculinity、テクニカルなディテールと感情で作り上げるデザインなど、対極なものほど、境目を不確かにする事に重点を置いている。

★日本での展示会は初めてですか?

PROJECT TOKYOが日本の展示会で初めて出展しました。ソウルファッションウィークでデビューし、今年はラスベガスのPROJECTにも出展しました。PROJECT TOKYOへの出展はラスベガス展の反響がとても良かったからです。出展している周りのブランドの意気込みがよく、私たちも彼らに負けじと独自のスタイルでアピールしました。そのような環境があった為、東京で開催されるPROJECTにも出展しようと思いました。

asparagus_ デザイナー

★PROJECT TOKYOでの結果はどうでしたか?

期待通りの結果でした。日本のマーケットでブランドがポジションを獲得するには時間がかかるとわかっていたので、きちんと時間をかけてラスベガスと東京のPROJECTに継続出展しようと思っています。

今回の出展で多数の商談を日本のバイヤーさんとできました。今のところ、ブランドに興味を持ってくださっているリテーラーは複数います。

PROJECT TOKYOは他の展示会とは違い、来場者にブランドを知ってもらう為、ブランドの紹介を事前に行ってくれます。2日開催と通常より短くても、Matchmakingのようなクオリティーの高いサービスがある為、充実した展示会になりました。実際にMatchmakingで日本のバイヤーのみならず、ヨーロッパのバイヤーとも出会いオーダーにつながりました。

★日本のマーケットの印象は?

日本のマーケットには確かなアイデンティティがあると思います。トレンドは押えつつ、個性を忘れないところは、ファッション業界だけでなく日本のカルチャー全体から感じられます。そこに私たちも惹かれ、日本市場への参入を決意しました。

★今回の展示会での人気アイテムは?
  • Two holes hoodie ss19

  • Asymmetric hoodie ss19

  • Oversized track jacket ss19

  • Multi-pocket oversized vest fw19

  • Multi pocket oversized fleece top fw19

  • Oversized track jacket ss19

★次回のPROJECT TOKYOは9月に開催されますが、また出展しますか?

間違いなくします。是非出展したいです!

★asparagus_の次のステップはなんですか?

今年の6月にパリのTranoi、8月にはラスベガスのPROJECT、9月はPROJECT TOKYOに出展します。定期的に日本、アメリカ、ヨーロッパでコレクションの発表をしasparagus_独自のマーケットを築き上げていこうと思います。

★最後に日本の未来のファンの為にコメントをお願いいたします。

私たちのソウルのお店には日本から沢山の観光客が来店してくれます。日本のお客様はディテールなど細かいとこまで注意してみます。正直、「販売員」の目線からはやりにくさがあるのですが、「ブランド」側からするとasparagus_は大量生産型のブランドではないので、その細かい指摘などを重宝してます。一歩づつ、より良いブランドにするために、日本のお客様は必要不可欠なクライアントだと思っています。

インスピレーションを求め、仕事以外で来日をよくするというasparagus_チーム。2018年の秋冬コレクションでは大阪のストリートの写真をプリントしたTシャツを発表したほど、日本での出会いを大切にしている。

デザイナーからのコメント:
We are hoping to officially make our entry into the Japanese market, and we ask for your support and best wishes!
(asparagus_が日本の皆様に会えるには皆様のサポートがあるからと信じています!今後とも宜しくお願いいたします!)
  • 公式サイト
  • Instagram

LECTURE

海外マーケットの攻め方をセールスのプロが教えます

October 31, 2019

「言語関係なくブランドのアイデンティティを話せる事が重要」

オスクレン、シャネル、バーバリー等でセールスを歴任してきたKei Stanisiere 氏が日本ブランドに足りない点を語ります!

★国内のセールスが出来ていなければ海外セールスなんてできません

よく、英語が出来ないから海外に行けない・・等というブランドがいますが、その多くはそれ以前の段階で躓いていると思います。
「ブランドの特徴は何ですか?」という質問に対して、「日本産で丁寧なものづくりをして、エコ素材を使っています」と答えるブランドがいますが、第三者目線で見つめなおしてみてください。同じ売り文句のブランドは他に無いでしょうか?日本語でブランドアイディンティティーが話せたり、日本人バイヤーにとって親切なHP、SNS、資料作りが出来ていないところは英語に直してもセールスが出来ないのは当たり前です。まず、日本語の段階を俯瞰して見ることが大切です。

★デジタルとの向き合い方はどのようにすればよいでしょうか?

ご存知の通り、大半のバイヤーがまずInstagramでブランドを見ます。写真でブランドらしさをどれだけ伝えられるか、と同時に海外ではブランドのinclusivilityがどのように表現されているかも大切なポイントです。つまり、社会に対してどのように考えているのかの表現という事です。ある程度の規模になると様々な人種や体型のモデルを使い、限られた層向けのブランドではないという事を「visual」で打ち出す事が大切です。また、fairtradeやsustainableに対しての考え方も文章ではなくパッと見てどれだけ伝えられるか、が非常に大切なポイントとなります。バイヤーは消費者の動向を常に気にしているので、消費者が買いたい!共感できる!と思うようなブランドのSNSになっているかを常に気にしています。

★バイヤーにアプローチする際のポイントは何でしょうか?

どんな状況でも30秒で理解してもらえるか?を客観的にみてください。展示会ブースであれば遠くから歩いて見て「30秒以内」にブランドの世界観が伝わるVMDになっているか。メールであれば、長すぎないか、写真がノークリックで開くか、件名に特徴があるか。よくあるのがgigafile便、firestorageでブランドブックを送る方がいますが正直論外です。データを軽くしたり、限られた写真でどう勝負できるかをもっと考えてください。また、運良くバイヤーのアポイントが取れた時にバイヤーをもてなす空間は完璧なものであるべきです。鏡、資料が入ったUSBだけではなく、ポストイットやマーカー等の用意がされているのか、ちょっとしたお菓子等を用意したり・・・「今回買わなくても、また来たいな」と思わせられるおもてなしをしてください。

★商品を卸した後は次シーズンのものづくりにフォーカスして良いのでしょうか?

シーズンの終わりを「納品した時点」と考える日本ブランドが多いですが、正式には「店頭で売り切るまで」が1つのタームです。海外ブランドのセールスでは卸した後もRetailerと細かくコンタクトを取り「売れると思ったけど売れない商品は売れる商品と交換する」、販売員が商品を説明しやすいように大口Retailerには出向いて商品説明とブランドのポイントをトレーニングする。お店が売りやすい環境をどれだけ作るかもブランド側の仕事だと思います。バイヤーは一度に50-100ブランドを取り扱うので個々のブランドに対して時間を割けないのも事実です。そこで、ブランド側がシーズン毎の売上の特性、お店や地域毎の売上の特徴をまとめて報告すれば、RetailerやBuyer側にとっては、次回の買付に非常に役立つ分析を代替してくれ好印象になると思います。それをしてやっと、次シーズンに繋げられるセールスとなります。

こちらのLECTUREの映像は受講料で
ご提供いたします!

バイヤーはブランドをこう見ている!
MD目線で捉える商品構成とリテール別の提案方法

June 18th, 2019

「実績別の打ち出し」「トレンド提案」「やりたいデザイン」
3つで成り立つ商品構成

「どのアイテム、サイズ、価格帯がどれだけ売れるのか」 優秀なバイヤー程、感覚だけでなくデータ、つまり数字を見ながら予測を立てています。同様にブランドサイドでも過去の売れ行きや反応をデータ分析する事で論理的にバイヤーに提案する事が可能に。国内外様々なお店でバイイングを経験した飯泉氏にMD目線で捉える商品構成について語って頂きました。

★分析・・・数字は苦手なのですが、何から始めたら良いでしょうか?

あるブランドに「何が売れ筋ですか?」と聞くと「このワンピースが売上全体の7割を占めています」と答えられました。実際、データでどの位売れたかを見ると、全体の5割でした。つまり、感覚で「この商品は売れた、反応が良い」と思っても実際の数字で見ると誤差があるのです。この20%の誤差は非常に危険です。ですので、まずは現状を正しく知り、その課題を克服する事から始めてください。

★その数字を元に次シーズンの商品構成を考えれば良いのでしょうか?

勿論、「過去売れた商品を軸に作る」のは基本ですが、それだけでは過去との差別化、ブランドの色を出せません。
私が考える商品構成は「実績別の打ち出し」「トレンド提案」「やりたいデザイン」の3つで成り立つと考えます。仮にワンピースが全シーズン最も売れていれば、確かにワンピースは増やしたほうが良いです。但し、何年か前の例で言えば「ガウチョパンツ」が流行っていたら、トレンドアイテムを少し盛り込むのも手でしょう。また、デザイナーとして作りたいデザインもあると思います。その3つの塩梅はブランドによって異なると思いますが、その黄金比が出来た時にブランドとして適切な商品構成が成り立ったと言えると思います。

★バイヤーの立場でも同様の作業をされているのでしょうか?

はい、勿論です。過去実績での例で言えば、とあるブランドのチュールドレスを500点以上オーダーしました。売行きが良かったので翌シーズンは分析の元、倍の発注を。そのシーズンも売れたのですが、3、4シーズン目は数を抑えて発注。オンライン販売に売上をシフトしながら、5シーズン目に思い切って、1シーズン目の約15倍の数をオーダーすると、色数を増やした効果もあり、もの凄い売上を作る事が出来ました。「分析」・「トレンド動向」・「売行きの感覚」をバイヤーも織り交ぜながらオーダーをしています。

★分析した数字はそのままバイヤーに提案したら良いのでしょうか?

お店のサイズや立地、タイプによってバイヤーへの提案は変えるべきです。
例えば地方で顧客とのパイプが太いお店の場合は既に過去買ってくれた方の好みがしっかりしていて、同じ方がリピートする可能性も高いので「実績別」に重点を当てても良いと思います。一方、都心の高感度セレクトショップの場合は、顧客の入れ替わりも早いので地方店よりも「トレンド」要素を多めに盛り込んだ商品提案をすべきでしょう。いずれにしても、「どのお店にも均一の提案」をするのではなく「このお店にはこの提案、何故なら・・・」の部分を論理的に行えるとブランドとして強いと思います。

USAで20年間バイヤーとセールスを経験したKEI氏が語る
オーダーの実現に必要な事とは?

May 24th, 2019

リテーラーは「売るための手法」を一緒に考えていけるブランドを重宝

「ブランドが国内外マーケットで戦う際に必要なこと」のLECTUREが行われました。キーワードはデジタルマーケティング、ブランドアイデンティティ、そしてイメージ含めた戦略!その一部をご紹介します。

★米国での購買動向パターン

オンラインショッピング・オムニチャネル・インスタショッピング。この3点が挙げられます。日本に来て「リアル店舗にお客さんが沢山入ってるな」と正直に感じました。デジタル化はこれから日本でも加速します。米国ではお店の存在は物を触りたい=体験型に変化しています。某ラグジュアリーブランドの昨年末のPOPUPでは、「販売目的」ではなく完全に「PR目的」に変わっていました。インスタ映えする商品をメインにし、店員も「買ってください」ではなく「楽しんでください」という接客の仕方。そこで売上を上げるのではなく、お客様から情報を吸い上げることが大事です。お客さんの情報/要望を集めるけど、集めているような印象を与えないようなやり方をしてます。

★DTCブランドの販売方法

米国ではDTC (Direct to Consumer)つまり、ブランドが卸売を介せずに直接売る手法で伸びているブランドが多数あります。もちろん、ブランドのファン層がいなければ成り立たないのですが、成功しているブランドの中には数百億で大手Retailerに買収されたり、数十億規模で投資を受けているブランドもあります。彼らも最初から顧客がいたわけではなく、SNS含めたデジタルマーケティングを積み重ね、卸売を介せずに売る価格でのメリットを謳いますが、安ければ買ってもらえる時代ではありません。ここでも「他には無い分かりやすいブランドアイデンティティがある」ことが手法と言えます。

★デジタルマーケティングについて

世界はECを含めたPRや購買チャネルのデジタル化が日本より進んでいます。分かりやすいのはInstagramです。単に写真を挙げるだけの時代は終わり、ターゲットとなるチャネルに、「響く写真」で発信する必要があります。
例えば、ファッション業界が「人種差別」に対して、昨今はより繊細になっている中、白人モデルのみの起用はナンセンスです。白人をはじめ、黒人、アジア人などの一般に近い体つきのモデルを起用し、「人種・年齢・体型、あらゆる消費者に向けたブランド」というイメージで消費者に響く発信をしているブランドが増えて来ていたりします。
Instagramはブランドコンセプトのみを発信する時代ではなく、targetやその後のショッピングに繋げる一つのツールとして利用します。

★戦略と商品のバランス

商品が他と差別化している事は大前提です。ただし、重要なのは「戦略として他との差別化」です。リテーラーは「売るための手法」を一緒に考えていけるブランドを重宝します。
例えばRTV (Return to Vender)はシーズンで売れなかった商品と同額の売れ筋商品と交換するという手法などがあります。毎日のセールス日報を元に、リテーラーと細かく売上分析をしたり、納品時期をきちんと守る等の当たり前の事を含め、細かな対応をし、「取引したいブランド」になる事が大切です。

New York CityのリテーラーGhiri GhiriオーナーのKEI氏のレクチャー開講!

April 26th, 2019

英語ができるできないということよりも「国際感覚を持っているか」が重要

5月22日(水)からPROJECT TOKYO 2019 SEPTEMBER展に向けてのLECTUREが始まる。一人目の講師はニューヨーク在住のバイヤー兼ショールームオーナーのKei Stanisiere (以下KEIさん)が「日本ブランドが海外マーケットで戦う際に必要なこと」をテーマに登壇する。そのレクチャーがどのような内容なのか、KEIさんへメールインタビューを行なった。

ニューヨークを拠点に米国のCHANEL、BURBERRY、Polo Ralph Laurenなど世界有数のラグジュアリーブランドでMDとセールスの経験を20年以上積む。トップレベルのブランドでのブランド・マネジメント及びセールスの経験によって築いた米国内外の小売業者と強固なネットワークを誇り、ブランディング、マーチャンダイジング及び国内外のセールスの拡大をスペシャリティーとする。現在NYでECショップを含む様々な業務を提供する新しい形のプラットフォームGhiri Ghiriを運営し、日本文化にルーツを持つアーティスト・ブランドを代表し成長をサポートしている。

★日本国内マーケットと海外マーケット、まずどのような違いがありますか?

ビジネスの可能性の規模が圧倒的にアメリカの方が日本より大きいですね。今、政治はともかく経済は比較的安定しているので、購買力があります。新しいプラットフォームなどへの転換が早く、賢く迅速な動きで、売上に差が出る可能性が多々あり、ビジネスの進み具合のペースが圧倒的に日本より早いです。卸だけでなくB to Cが伸びるパイが大きく、ブランドの成長の可能性があります。

★他のアジア諸国ブランド等と比べると日本ブランドは海外での活躍に遅れを取っていると言われる事もあります。KEIさんは、その理由をどのように感じていますか?

例えば、韓国のブランドは即効性があります。日本のビジネスの「持続性を重んじる」ところが、違いだと思います。
アメリカ人の一般認識では「Made In JapanやJapanese Designersは良い」とクオリティー面では他のアジア諸国より日本の方が圧倒的に強く、持続性が高いので、迅速にビジネスに対応するところをきちっとしていけば、十分競争していけると思います。

PROJECT TOKYO 2019 MARH懇親会のKEIさん

★英語ができないから、うちは海外に挑戦できない!

そんな考えのブランドでも海外に出る事は出来ますか?

英語ができるできないということよりも「国際感覚を持っているか」、「グローバルにビジネスを見ることができているか」の方が重要だと思います。英語は現地のレベルで対応できるパートナーをとりあえずは作っていけば、対応可です。

★実際にKEIさんが見て、日本ブランドで海外戦略がうまくいっているな、と感じるブランドはどちらですか?

またその理由を教えてください。

LAベースですが、nana-nanaのビジネス展開はうまいと思います。ブランディング、プライシング、ECなどとてもバランスが取れていています。アメリカのビジネスと温度差がないのに、「日本のブランド」という立ち位置を上手に築き上げています。持続性が感じられる。

★当日、聴講する方々にメッセージをお願い致します。

現地のアメリカの会社(支社)で見えた実際の体験、内情など、自分の経験からお伝えし、日本のブランドの方々に海外展開に実際に役立つお話ができて、希望を持ってもらえれば、嬉しいです!

  • 公式サイト
  • Instagram

SHOW REPORTS

主催者が「バイヤーとブランドを繋ぐ」を強化

October 23, 2019

「渋谷ヒカリエで2回目の開催」

第2回目のPROJECT TOKYOが9月265日(水)〜26日(木)に渋谷ヒカリエにて開催された。日本初上陸の29ブランドを含む、国内外から250ブランドが日本を含む20の国/地域から集結した。全体の6割がWomens、4割がMensの構成となり、様々なテイストが揃いながらも「他には無い上質なもの」を集めた。

前回の国際フォーラムから渋谷ヒカリエに移し、よりファッション業界に携わる来場者にとってアクセスしやすい場所に。また、事前にHPでブランドとその特徴を検索できるだけではなく、デリバリー時期や代表商品の価格も全て開示し、バイヤーにより「会場で即決できる」情報を開示した。また、希望するバイヤーには主催者自らが「探す商材に近いブランド、ブースを案内」するサービスも行い、より見落としの無いようバイヤーとブランドを繋げるサービスも行った。

今回は「PROJECT TOKYO」という架空の映画をイメージして入口が作られた。NOW SHOWINGの文字で来場者をお出迎えした。

バイヤーからは「遠目でお店のコンセプトと異なると思い、自身一人ではスキップしたであろうブースも、間に入ってブランドのBACK STORYであったり、サスティナブルな取り組み、これまでの販売実績等を説明してくれる事によって、より購入に近づけた」と言う意見も。

海外バイヤーも多く来場し、そのうち40社は主催者による招待で、フルアテンドを行った。前回に続き、中国バイヤーの購買率は高く、「中国未上陸」であってもブランドネームに関わらず購入を決める例が多く見られた。また、今回目立ったのは欧米バイヤーの即決オーダー。日本ではなかなか即決で100万以上を新規でつける事は減ってしまったが、9月展では数百万単位のオーダーが相次ぐブランドが多くあり、特に高単価アパレルブランドに対してアクティブであった。中にはコムデギャルソンやアンダーカバーのようなTOPブランドを取り扱うRETAILERがまだ海外卸をしていないブランドを複数購入した例も。

一方で既に日本ブランドを取り扱っているアジアバイヤーからは「日本ブランドの海外対応レベルの低さ」を指摘する声も上がった。FOB/DDP価格を用意していない場合もあり、欲しくても価格がないのでは見当さえ出来ない。また、あったとしても実際のシッピングのイメージが出来ていない場合もあり、実際のデリバリー時期や条件が不確定だと、2番手だったとしても条件の整っている所にオーダーを入れざるおえないという意見も。

それを踏まえ、デザインと価格だけでは無い「取引条件の作り方」「付加価値」「他との差別化」をどうバイヤーに伝えるかの重要さを主催者からも強調した。全体の3割のブランドは事前に専門家によるLECTUREを受講したり、マンツーマンのコンサルを受け、バイヤーへの伝え方、ブースでのVMDの見せ方、海外バイヤーへの資料作り・・・等、それぞれ不得意な部分を事前にブラッシュアップする機会も設けた。

PROJECT TOKYO

[JAPAN] PROJECT TOKYO 2019 SEPTEMBERハイライト~ダイヤモンドヘッド~

September 12, 2019

「知る人ぞ知るヴィンテージブランドを完全復刻」

前回に引き続き、PROJECT TOKYO 2019 SEPTEMBERに他にどんな見どころがあるのかご紹介。

まず、展示会といえばノベルティ!特に今回、我々が力を入れたのがトートバッグ。出展する2ブランド、ダイヤモンドヘッド株式会社<http://www.diamond-head.co.jp>(以下、ダイヤモンドヘッド)と新人賞受賞ブランドamokの特別コラボレーション。ギミックを得意とするamokならではのグラフィックはトロンプイユをモチーフに世界中の名所でPROJECTという文字を、東京の名所でTOKYOの文字を作成し、「世界に羽ばたく」という想いを込めてくれた。

プリントを行なってくれたのはダイヤモンドヘッド。今回はALOREとSCREEN STARSという2ブランドで出展する。系列会社である森プリントを生産背景にグラフィックの作製からプロダクトアウトまで一気通貫に生産可能。短サイクルで旬な時期に売り場まで届けることが出来るのが、バイヤーから支持される理由。高いプリント技術と幅広いノウハウから素材や売り場にあった商品を、グラフィック/加工も含めて提案している。

ALOREは1981年に米国スプリングフィールドで創業、一旦2009年に幕を閉じ、2019年にダイヤモンドヘッドによりマーケットへカムバックした。リスタートしたALOREはアメリカのにおいを残しつつ、元々あったスポーツのイメージを日常スタイルへ落とし込み間口を広げた。

スポーツのイメージが強かったブランドイメージをライフスタイル提案へ間口を広げ、過去にはなかったウェアも展開している。

Aloreの代表的なアイテム「FOOTBALL-TEE」

今シーズン売り上げを伸ばしているパックT

知る人ぞ知るヴィンテージブランド

一方、SCREEN STARSは「FRUITOFTHELOOM」のプリンタブルブランドとして1980年にスタート。Tシャツ=下着の時代に、アウター感覚のTシャツを確立したブランドだ。現在、全世界どこにも流通しておらず、2008年にダイアモンドヘッドがフルーツオブザルーム社とライセンス契約を結び、ブランドを再スタートさせた。

現在は日本国内のみの展開だが、知る人ぞ知るヴィンテージブランドな為、世界中の「古着オタク」から問い合わせがあるという。ヴィンテージブランド特有の年代ごとのネームタグのデザイン変化、素材、サイズ等の変化があり、特にネームタグは忠実に復刻しているので、オタク心をくすぐっているのだ。

  • SREEN STARSの復刻ネームタグ

  • SREEN STARS BESTの復刻ネームタグ

80年代にTシャツを「セールスプロモーション」として、新しいマーケットを開拓した同ブランドは、ダイアモンドヘッドとしても会社をあげてプッシュしていく予定。日本でも新たな分野を作りあげ、2020年からは海外でも展開をしていく。

プリント工場がバックについているからこそ、職人の技術で忠実な復刻が可能となっている。プリント好き、Tシャツ好きは、その匠の技を感じて欲しい!

アンケートに答えるとトートバッグ(全6色)がもらえる

[JAPAN] PROJECT TOKYO 2019 SEPTEMBERハイライト~MATCHMAKING & N:OW~

September 11, 2019

「需要を追求し、一緒に戦略を立てる展示会」

PROJECT TOKYO 2019 SEPTEMBERでは様々な人たちが関わっている。今回はブランドも含め、見どころや私たちの強みをご紹介したいと思う。

まず改めて、PROJECT TOKYOとはどんな展示会なのか?

ブランドが多く存在するなか、探し求めているものが見つからないというバイヤーの意見が増えている。ブランドが売り先を求めて、バイヤーが物を求める。情報が溢れているのにも関わらず、正しい声がお互いに聞こえていないのが現状だと思う。バイヤーは何を求めているのか?ブランドはどんなバイヤーに会いたいのか?

この為、PROJECT TOKYOでは開催前から双方とコミュニケーションをとり、需要を追求してきた。バイヤーが求めるもの理解しているから、ブランドを集められる。ブランドがどんなバイヤーに会いたいのかを知ってるからこそ、一緒に戦略を立てられる。

その中でも私たちが強みとしているサービスがMATCHMAKING(マッチメイキング)。出展者は登録されている国内外のリテーラーにアポイントのオファーができる。アプルーブされたブランドとリテーラーのアポイントのスケジュールは主催者が管理し、バイヤーは会期当日アテンドや通訳と共にブースへ行く。

韓国のバイヤーとマッチメイキングし、商品説明をしている出展者

事前資料だけで判断の出来ないバイヤーには、「探しているもの」を主催者がヒアリングして合うブランド・企業ブースとマッチングさせる。私たちが展示会のコンセプトと掲げる「今を結ぶ展示会」を実現する為の裏にはこういったコミュニケーションを行なっているからなのだ。

今回はこのサポートには世界トップクラスのリテーラーも参加していて、今回は国外から約40のリテーラーが参加・来場する。

ロンドンと香港のバイヤーと一気に商談中

会場ではサステイナブルに特化したブランド、ライフスタイルブランド、アメリカンカジュアルなど、様々なジャンルのブランドが集結する。注目してもらいたいのはアメリカのPROJECTでバイヤーたちから関心が高まるカルチャーを軸に構成されたエリア、「N:OW(ナウ)」のプレビューエリア。8月に本国Las VegasのN:OWに実際に出展した海外ブランドと国内外の若手ブランドを交え、PROJECT TOKYOならではのラインナップになるので、乞うご期待。

8月のアメリカのN:OWの様子

次のBRAND LISTは8月中旬頃up予定です。
Brands for September show will be announced in mid-August.

Matchmakingページは6月中旬アップ予定
Participating Retailers will be announce in Mid-June

coming soon